追記-インフルエンザと統合失語症-
前回書いたメモ(id:giraud:20040831)を検索して来られる方がいらっしゃるので。よくわからんが。
実際この手の話が一般的かどうか疑問に思ったので、学術論文を検索してみた。PubMedでインフルエンザ/統合失語症を同時に含む文献を検索すると、100以上あることから、それなりに傾向としてあり得る話のようだ。
加えて本論文の著者らは、前に子宮へのインフルエンザの感染が子供の統合失語症のリスクを上昇させる要因となると述べた総説を2002年に発表している。
Brown AS, Susser ES.
"In utero infection and adult schizophrenia."
Ment Retard Dev Disabil Res Rev.2002;8(1):51-7.
前回引用した論文で、検定値からはリスクは7倍ということになるようだが、生データを見る限りそこまでの差は感じられない。参考の為に生データの載っている当該論文のTable2を引用しておく。一部訳したり略したりはしてるが、数字等は当然ながら原文のままである。あ、SSDが患者群、Matched Controlが対照群ね。
SSD Cases(n=64) | Matched Controls(n=125) | |||
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時期 | Subjects | Exposed | Subjects | Exposed |
第一三半期 | 20 | 5 | 38 | 4 |
第二三半期 | 48 | 7 | 82 | 11 |
第三三半期 | 63 | 12 | 121 | 21 |
妊娠前半期 | 43 | 9 | 75 | 7 |
妊娠後半期 | 64 | 13 | 125 | 30 |
また、医療コンサル会社(と言っていいのかな?)のニュースページに概略があった。
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この項目を丸々引用しておいて言うのもなんだが、(引用は削除腰の引けた事情によりコメントアウト)簡潔にまとめられていて見やすいかと。他の記事も読みやすいので訪れられることをお薦めする。