本編の補足--バイオベンチャーのアレさ--
これは本編のエントリの補足になる。前後の文脈に興味を持たれた方はそちらもブラウズして頂きたい。
どの章も笑える『投資情報のカラクリ』だが、第5章について少し読まれた方向けのコメントを。これから更に増えてくるであろうバイオ関連ベンチャー。私見を言わせてもらえれば、この本にある通り、小口投資家的には大ハズレを引く可能性が増えるだけだと思う。理由は、
大学の独立行政法人化で、教員の自己評価が厳しくなった。
その評価指標として、特許申請や産学連携が加わっている。
故に、点稼ぎの輩が増えてくる。それ自身は問題ないと思うのだが、
問題は、大半がヤリ捨てなこと。つまり、
自己評価は特許の件数、産学連携(ベンチャー起業含む)は行った、と云う事実が評価され、実際の経済効果はあまりカウントされない。
と云う状況である。少なくとも後10年くらいは。
まだまだ公務員体質は続きます、っていうか準公務員だし。それに使える特許だったら、高頻度でどっかへ売り込みますってそれだけで。
なので、この章の最後にある参考で、隊長は、珍しく柔らかい表現で、
基本的に、ハイテクには以下の5分野がすべて揃っていることが望ましい。
とあるが、揃っているのが最低基準だと思うのだな、税金対策とかじゃなければ。