世界の両生類の3割、絶滅の危機 自然保護連合が調査(朝日新聞)

あまりに悲しい話だ。大半がいずれ消え去るであろうことを思うと。もともとトリやホニュウ類に比べ、世間の同情を集めにくい生物種なだけに。
私としてはこういった種にも同等の対策をたてて欲しいと思っているのだが。
これもまたFrozen Ark Projectに期待か。


この件に関するIUCN(自然保護連合)のアナウンス
AMPHIBIANS IN DRAMATIC DECLINE - UP TO 122 EXTINCT SINCE 1980. STUDY FINDS NEARLY ONE-THIRD OF SPECIES THREATENED WITH EXTINCTION

サイエンスの当該記事
Status and Trends of Amphibian Declines and Extinctions Worldwide

BBCの記事。カラフルなカエルやサンショウウオが幾つか載っている。
Global amphibians in deep trouble

><

引用のこと

id:alchymia:20040204さんの記事を見て考え、ニュースサイトからの引用量を減らした。かといってゼロにすることはできない。また、リンク切れも起こるので中々難しい所だ。そんなことから、最近の記事で消えて困る部分はコメントアウトしてあるだけなのは秘密だがここで一度だけ書いておく。

>鳥インフルエンザウイルス、犬から検出…タイ(読売新聞)

今度はわんこだと。この調子だと哺乳動物全般ですな。イヌは生きてるらしいが。


日本の記事に対する信頼度の下がって来ている私は、
Google Newsをチェックすることに。


Virus found in a dog for first time(The Age)
この記事には、イヌは"the dog was still alive"と書かれているだけで、回復とは書かれていない。そしてオランダの研究者曰く、

Dutch researchers reported last month that cats can get the avian influenza virus, which means pets are at risk of getting and spreading the disease.

にゃんこでも検出されているので、ペットが拡散のリスクファクターになるだろうと。そらそうだわな。


Thailand finds bird flu in dog for the first time(Channel NewAsia)
同じような内容だが、貼付けてあるポスターが見物。


Dog with bird flu sparks new fears(CNN International)
Girl and dog in Thailand have bird fluCBC News)
当方のサーバが調子悪く接続できないのでパス。


しかしfluヲチサイトかここは。

たばこの煙が生存率に影響 岡山大グループ(西日本新聞)

何と比べて、どう遺伝学的に酷似しているのか知りたいものだ。
教えて下さい > 詳しい人

 たばこの煙を吸ったショウジョウバエの幼虫は成長過程で多くが死んでしまう―。こんな実験データを岡山大薬学部の根岸友恵助教授のグループがまとめ二十九日、福岡市で始まった日本癌(がん)学会で発表した。喫煙とがんの関係は既に裏付けられているが、周囲から漂ってくる「副流煙」の影響は、指摘されながらも解明が遅れている。ヒトとショウジョウバエは生物学的に酷似しており、副流煙が人体に及ぼす影響を実証するヒントになりそうだ。

ま た 癌 学 会 か


いや、両親共に結構なスモーカーで受動喫煙二十数年を経た上に今に至るので気になるわけですwa。

タイの鳥インフルエンザ、おそらく人から人へ感染=政府(ロイター)

(訂正)すんません、娘と母親を逆にしてました。
ヤバい話のようだが、WHOとCDCは大丈夫、と言っているらしい。

 声明では、「世界保健機関(WHO)および米疾病対策センターCDC)は、調査に当たり初期段階から加わっており、今回のケースが公共衛生に対して重大なリスクを及ぼすものではないとの認識で一致した」と説明している。

えー、ほんまー?重大やないのー?
日本語にする際に変な変換がされてないやろな。ということでNYTを当たってみる。
Thailand Confirms 10th Bird Flu DeathNew York Times

Pranee had no contact with the chickens but did have a ``very close and face-to-face exposure'' to her daughter while tending to her in hospital, a Public Health Ministry statement said.

11歳の少女の母親のPraneeはトリとの接触が無かったにも関わらず感染した。
どうもキャリアである娘からの至近距離での伝播の可能性がある、と言うことか。

``Although the finding of probable human-to-human transmission is clearly of concern, there is currently no evidence of ongoing chains of transmission or risk to persons outside the affected provinces,'' it said.

やっぱり『現時点では大丈夫』と限定してますがな。
もちろん、日本語の記事も間違ってはいないけどよ。


この件がらみで、ステキなエントリ発見。
署名で書く記者の「ニュース日記」の伊藤圭一氏のエントリ。fluネタを使いつつ、落ちが素晴らしい。プロの文章はかくある、と言う例だ。見習わねば。

 生物界には無数のウイルスが存在するが、問題は新種、ニューフェースという点だ。ウイルスも一種の生命体だから種の保存という命題を持っている。宿主にとりついて増殖したのはいいが、宿主を殺してしまったのでは、自分も死んでしまう。オールドフェイスのウイルスは、宿主を殺さず、既存の社会と調和する術を手に入れたウイルスとも言える。新種はとにかく宿主をなぎ倒し、その後、共生する形におさまるケースが多い。専門家はそこを危惧している。

ウイルスが生命体かどうかについては凄い勢いでコメントを避けておくとして、確かに新種の毒性は問題ですわな。但し、この場合、共生する形におさまる為に変化するのは基本的にウイルスの側だけなんだが。

 多少強引に言えば、人間社会にも同じような構図があるよ。例えば、明治維新。それぞれに不満は持ちながらも秩序を受け入れていた個体群が、黒船という刺激を受けて活性化し、既存の勢力をなぎ倒して新たな調和を設立する。その間、多くの血が流れた。さて、プロ野球界はどうなるのか。

要するに新型ウイルス≒黒船≒ライブドアだと。ライブドアはえらく高く評価されたものですな。大変強引な気がするが今後の文章の参考にさせてもらいまっさ。

で、小池さんはいつ復帰されるんですか。早く帰って来て下さい、待ってるんです。

米研究チーム、ES細胞使い網膜細胞を作成…世界初(読売新聞)

ほう。眼鏡ライフの長い私はとても気になる。

 【ワシントン=笹沢教一】米アドバンスド・セル・テクノロジー(ACT)社やシカゴ大などの研究チームは23日、ヒトの受精卵を材料に作り出した胚性幹(ES)細胞を使い、目の網膜の細胞を世界で初めて作成することに成功したと発表した。

Google Newsに英語版の記事がいくつか出ていた。
Stem cells may be grown into human retina material, study shows(Boston Herald)
読売の記事の元ネタ、というか原文。
Stem cell research spells hope for the blind(The Straits Times)
これには原著のチーフエディターのコメントが載っている。
Stem Cells May Open Some Eyes(Wired News)
こちらからは原著のpdfファイルがダウンロードできる。
原著のタイトル。
Klimanskaya I, Hipp J, Rezai KA, West M, Atala A, Lanza R.
Derivation and comparative assessment of retinal pigment epithelium from human embryonic stem cells using transcriptomics.

Cloning Stem Cells, Vol. 6, No. 3, 2004

 研究チームが作り出したのは、光や色を感じる視細胞の働きを支える網膜色素上皮細胞で一部に視細胞に似た細胞も混じっていたという。

 ブッシュ大統領は2001年8月に、倫理上の配慮から、ES細胞を新しく作り出す研究への政府助成を大統領令で禁じ、禁止以前に作成された細胞だけを政府公認株として有償で分配しているが、今回の研究チームは、政府助成を一切使わずにハーバード大学が独自に作り、無償で公開した非公認株を使用した。

ES cellから目的を満たす性質を備えたstem cellの選抜方法として、"transcriptomics"を用い、スクリーニングしたと。