Argonaute Journeys into the Heart of RISC (Science, vol. 305)

RNAi経路において、標的mRNAを直接切断するスライサーの存在はこれまで示唆されながらも、弱い証拠しか得られてこなかった。最近、Argonauteがスライサーである示唆はされていたが、今回、それを支持する強力な結果がScience誌に報告された。(onlineは一月前に出てたけど)


1.Song JJ, Smith SK, Hannon GJ, Joshua-Tor L.
"Crystal structure of argonaute and its implications for RISC slicer activity"
2.Liu J, Carmell MA, Rivas FV, Marsden CG, Thomson JM, Song JJ, Hammond SM, Joshua-Tor L, Hannon GJ.
"Argonaute2 is the catalytic engine of mammalian RNAi"

Science, vol. 305, 1434-1437(1), 1437-1441(2))


1.の論文では古細菌であるPyrococcus furiosusのArgonauteの結晶構造を解析し、PIWIドメインがRNaseH様の構造をとることを明らかにした。
2.の論文では哺乳類に複数あるArgonauteファミリーのうち、Argonaute2のみがRISCの切断活性に必要なことを示し、さらに変異体解析でRNaseH様ドメイン(=PIWI)が切断活性中心であると示した。



そう言われるとその通りなんだけど、RNaseH様でRNA-RNAハイブリッドを切るのか。APOBECファミリーもそうだけど、RNA/DNAの選択性はどこにあるのか最近分からなくなってきたんだが。
どうしたものか>俺